「アフリカ友の会」の徳永瑞子さんより
現地報告いただきました。

第15回 中央アフリカ共和国 緊急アピール     
          食べ物が欲しい !!!

     

 中央アフリカ共和国は、昨年3月24日にクーデターで政権が交代し、ジョトディアが暫定大統領に就任しました。しかし、今年1月10日にジョトディア大統領が辞任しました。その10日後には、国家評議会により選出された女性のザンバパンザ暫定大統領が就任し、情勢は落ち着きを取り戻したかのように思いましたので、3月18日にバンギに入りました。  

1年4か月ぶりの待ちに待ったバンギ訪問でした。17時にバンギの空港に着いた時、空港の周辺にある広大な避難民のキャンプに現実を突きつけられた思いでした。「アフリカ友の会」の活動拠点があるブエラブ地区は戦闘が激しく被害が大きかったところですが、診療所への通勤を考慮して同じブエラブ地区にある修道院に宿泊をしました。 毎晩、遠くに近くに銃声や迫撃砲の音を聞かない日は一日もありませんでした。

一年間紛争に翻弄された中央アフリカ共和国は、栄養失調児の数倍の増加、エイズ患者、結核患者の症状の増悪、行方不明。保健省のエイズ対策局は「内戦前までは1万6千人がエイズ薬を飲んでいたが、現在は千人のみが治療を受けており6千人が行方不明であると述べています。
 WFP(世界食糧プログラム)から、栄養失調児のためにプランピーナツ(ピーナツをペースト状にした強化栄養食品)が大変役に立っております。しかし、これだけでは栄養は十分に摂取できません。エイズや結核の患者の薬は「世界基金」から無料でもらっていますが、彼らには、食料が足りません。家を破壊され、略奪されて避難所で暮らしている患者さんたちも少なくはありません。

 まだ、銃声が続いています。復興支援という言葉を使うには早すぎますが、銃声が鳴りやむまで待てないのが、子どもたちや患者さんたちの健康問題です。「彼らに食べさせるためお金が欲しい」これが私の唯一の願いです。食料はアフリカの連合軍のエスコートにより定期的にカメルーンから、バンギに運ばれてきております。少々値段が高いですが、お金さえあれば食料は購入できます。

大人も子どもも栄養状態が悪い人々に、米とイワシの缶詰を配給したいと思います。毎週患者さんに配給:米5キロ、イワシの缶詰5個(米1キロ100円、イワシの缶詰1個100円)一人当たり週1000円、1か月4000円になります。500名の患者(家族を含む)の1か月分の経費は200万円が必要になります。

内戦により被災している、子どもたちエイズの患者さんへの緊急支援として200万円を目標にご協力をお願いしたいと思います。

     郵便振替 00100-2-658734    アフリカ友の会
                     2014年4月6日  徳永瑞子



新刊『アフリカの詩―看護師 徳永瑞子の日本へのメッセージ』
   徳永瑞子著

徳永さんが活動の中からうみだした言葉と写真は、
深く心に響きます。




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