アラタサミナ ブラックソープは苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の代わりにカカオの実の殻の灰を使うガーナの伝統的なレシピでつくられます。 商品名の「アラタサミナ(Alata Samina)」とは、オイルと灰を攪拌して作る混合物のことで、これがブラックソープの元となります。ガーナの農村地帯で作られた天然成分100%の「アラタサミナ」は、首都近くの工場に運ばれブラックソープとして製品化されます。
ブラックソープを構成するパーム核油には、ラウリン酸などの脂肪酸が多く含まれています。これらの脂肪酸は、ニキビや皮膚感染症の原因となるアクネ菌・黄色ブドウ球菌・表皮ブドウ球菌などに対して強い抗菌性を持ち、肌の炎症を抑え清潔に保つ効果があるということがわかっています。また、伝統的な製法で作られたブラックソープは工業的な製法で作られた一般の薬用石鹸よりも抗菌性が高いことが確認されています。
カカオの実(カカオポッド)の重量のうち、殻部分が占める割合は約5割~8割。そのほとんどは収穫された段階で農園に捨てられ、病原菌や害虫の発生など様々な弊害をもたらすことがあります。廃棄されるカカオ殻を原料とするブラックソープづくりはカカオ農園の廃棄物を削減させ環境改善に繋がるだけでなく農家の収入を向上させています。